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メンバーの個性をいかして、
あたらしい演技に挑戦しています！

　拓殖大学といえば、体育系のサークルや部活動というイメージを持たれている人は多いと思います。一方で、選手を応援する「チアリーディング」の部活動があることを知っている人は、少ないのではないでしょうか。

　チーム名は「SPLASHERS（スプラッシャーズ）」。現在、主将を務める門口絵里加さんは、高校時代チアリーディングに明け暮れた3年間を送ってきました。

　「出身校である千葉明徳高校は、チアリーディングの強豪校なんです。文化祭の演技を見て、自分もやってみたいと入部することに。50人ほどのメンバーが所属する大規模な部で、授業前や放課後はもちろん、昼休みには昼食を素早く済ませたあとに『昼練』、帰宅後は新しい振り付けの復習など、毎日のように取り組んでいました。3年生のときには全国大会で準優勝を果たしたこともあり、大学では楽しくチアをしたいと思うようになりました」

　そんなとき、拓殖大学からチアリーディングの選手としてお誘いいただき、体育推薦を受けました。オープンキャンパスでの演技を観たときの印象を、門口さんはこう語ります。

　「進学を決意したのは、全員が楽しく演技をしていて、とてもいいチームだなと感じたからです。また、推薦頂いた際の橋本部長の熱意やチームの温かな雰囲気に惹かれました」

　門口さんが入部する少し前に、サークルから部活に代わったというSPLASHERS。強豪校での練習を経験してきた彼女にとって、拓殖大学での練習は想像以上に大変だったといいます。

　「当時はメンバーも少なくて、経験もモチベーションもバラバラ。高校のように、同じ志を持っているという前提がなく、まずは足並みを揃えなければと感じていました。私は体育推薦生として招いていただいたこともあり、何とかしなければいけないと考え、入部当初から演技の構成や練習メニューについて積極的に意見するようにしていました」

　3年次には主務を任されるなど、メンバーの期待を背負いながらチームを引っ張っていく存在に。チームの士気も上がっていき、2022年12月に開催された「第34回全日本学生チアリーディング選手権大会」ではスピリッツ演技競技で準優勝という、創部以来の好成績を勝ち取りました。

　「私は演技の構成を担当して、高点数を狙えるような要素をできるだけ詰め込むようにしました。組み立てるのも大変でしたが、みんなで力を合わせて完成させていきました」

　多様な経歴を持つメンバーがいるチームだからこそ、ほかにはない強みを発揮できたそうです。

　「同期に体操経験者がいたので、バク転や宙返りなど『タンブリング』という技をたくさん入れました。その演技をするためのトレーニングメニューも一緒に考案していきました」

　さらに今年6月に行われた「第25回関東選手権大会」では5位に入賞し、「JAPAN CUP 2023 日本選手権大会」への出場権を獲得。

　「コロナ禍での同大会では、全チームが全国大会に出場できましたが、今年はコロナ以前の審査に戻され、基準点を取らなければ全国大会に進出できないという状況でした。そんな中での5位入賞なので、きちんと評価されたことが心底嬉しかったですし、『自分たちのやってきたことは間違いではなかった』と自信を持つことができました」

　チームとしての目標は、今年11月に開催される「第35回全日本学生チアリーディング選手権大会」の自由演技で、チアリーディングを心の底から楽しみ、悔いのない演技をすること。

　「『JAPAN CUP2023』は上級生だけでの出場になるので、チーム全員で挑めるインカレに向けての練習に注力したいと考えています。1年生のメンバーは、基本的なトレーニングから始めなければいけません。練習からその日の最高を出し、限界を超えようという想いを込めたスローガン『自分たち史上、最高の超10(頂点)めざしてやりきる』のもと、全員で力を合わせて頑張っていきたいです」

　最後に、どんな人に入部してほしいかを聞いてみました。

　「チームに協力する姿勢さえあれば、大歓迎です！小柄な人、体幹がしっかりしている人、ジャンプ力がある人など、それぞれに合ったポジションがあります。いまはダンス経験者の男子が活躍しているし、未経験から始める人もいます。性別も経歴も関係なく、楽しく演技を作り上げていけるので、まずは気軽に見学にきてほしいですね」

拓殖大学課外活動ポータルサイト