TACT official

激しいディフェンスからの
攻撃が持ち味。
アグレッシブなプレーを
ぜひ応援して！

　部員は現在約40名。ほぼ全員が幼少期からバスケに親しんできました。昨年末に新たに主将となった黒川菜津奈さん（経営学科4年）もその一人です。

　「父がバスケをやっていたことや上級生から誘われたこともあり、小学校1年生の時に地域のミニバスケットボールクラブに入りました。以来ずっとバスケ一筋。体育の授業で他のスポーツもやってみましたが、やっぱり私にはバスケしかないなと感じました」

　そんな黒川さんが率いる女子バスケットボール部は、9月から始まるリーグ戦に向けてハードな練習の真っ只中です。関東大学女子バスケットボール連盟に参加する75校のうち、1部リーグに所属できるのはトップ8校だけ。残留するにはリーグ戦の成績が重要となります。

　「1部を維持するのはとても大変なこと。昨年は勝つべき相手に勝てず、あぶない時期もありましたが、それを乗り越えて3位の成績を残せました」

　部員全員が寮生活を送り、平日は月曜日を除く毎日18時～21時、土日は5時間ほどを練習に費やしています。1回の試合に出られるベンチメンバーは15人。メンバー入りできるかどうかは完全に実力で決まるシビアな世界だといいます。

　「私は1年生のときからメンバー入りしていましたが、2年のリーグ戦ではメンバーから外れた時期もあり、とても悲しく悔しい思いをしました」

　小学校から高校までずっとバスケ部主将を務めてきた黒川さんですが、昨年末に監督から次期主将を打診されたときは、なぜ自分なのだろうと思ったそうです。

　「私は試合でたくさん点を取るタイプの選手ではないので、実力が伴っていないのではないかと感じていました。しかし、私はベンチメンバーに入れなかった人の気持ちも理解することができ、それがきっと私の強みであるからこそ選んでいただけたのではないかと思っています」

　主将となった黒川さんは、部の雰囲気づくりにも励んできました。以前は、『先輩』というのは怖い存在で、下級生は発言しづらく必要以上に萎縮していた部分があったといいます。

　「私たちの代ではそういった硬い雰囲気を変えようとしています。練習中は、後輩にも積極的に声をかけたり、いいプレーが出たらみんなで「ナイスプレー！」と喜んだり。また、練習後の反省タイムでは上級生だけでなく1～2年生にも発言してもらうようにしました。もちろん、ときには厳しさも必要なので、オンオフのバランスを常に考えています」

　部の雰囲気が良くなったことは、試合結果にも表れてきています。今年は、リーグ戦だけでなく12月のインカレでも優勝を狙うと明言する黒川さんは、拓大ならではの強みを発揮したいと語ります。

　「激しいディフェンスから攻撃につなげるのが私たちの持ち味。相手に簡単にボールを運ばせないようディフェンスで仕掛けていきます。コート全面を使って思い切りアグレッシブにプレーするところや、身体が大きくても俊敏な留学生の動きをぜひ見てほしいです。一方、課題はガードやフォワードからの得点力。高身長の留学生が務めるセンターに頼りすぎず、3ポイントシュートやジャンプシュートなどをもっと強化したいと考えています」

　自分の投げたボールがゴールに入った瞬間のうれしさ。それが楽しくてバスケを続けているという黒川さん。卒業後は出身地の静岡に帰って一般企業への就職が決まっています。

　「バスケ一筋の生活は卒業とともに一区切りとします。そのため、残りの学生生活でバスケをやりきりたい。最後は優勝といういい形で終えられたら良いなと思います」

　最後に、読者へメッセージをいただきました。

　「普段は家族と離れている私たちにとって、試合は練習の成果を実際に感じてもらえる唯一の場。ぜひ多くの方に見に来ていただきたいです。応援よろしくお願いします！」

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