拓大ACTIVE! 拓殖大学課外活動 アーチェリー部

1964年の創部から60年と、麗澤会の中でも伝統あるクラブのひとつです。男女とも関東大学リーグで1部に所属し、全国大会の上位入賞者も多数。部員は経験者だけでなく大学に入学してから始めた初心者も。自分のレベルに合わせ、それぞれの目標を楽しく追求できるような環境を整えています。

自分と向き合うメンタルスポーツならではの魅力を全員で楽しんでいます!

 アーチェリーは、離れたところにある円形の標的を弓矢で射(う)ち、矢が刺さった場所の点数(中心に近いほど高い)を競うスポーツです。一見シンプルですが、アーチェリー部主将の中村 凜玖さん(経営学科3年)によれば、その分集中力と精神力が試される「メンタルスポーツ」なのだそうです。

 「他のスポーツと比べると体力はそこまで必要とされません。個人に合わせて弓の重さや弦の張りの強さなどを調整できるので、初心者でも始めやすいスポーツだと思います。実際、拓殖大学アーチェリー部にも未経験からスタートしてリーグ戦に出場している部員もいます」

 部員数は現在23名(うち女子4名)。その2~3割ほどは大学に入ってから初めて弓具を触った初心者とのこと。普段の練習は八王子国際キャンパスのアーチェリー場にて、平日は水曜日を除く16~19時、土曜日は10~15時に行っているほか、年2回の合宿もあります。

 「平日はどうしても授業やアルバイトで来られない人がいるため、土曜日を全体練習としています。経験者が初心者に教えたり、個人のレベルに合わせてアドバイスしたりしながら、原則、全員が同じメニューをこなします」

 的を射つ練習がメインですが、体幹を安定させることなどを目的としたフィジカルトレーニング(筋トレ)も組み込んでいます。練習メニューは、主将の中村さんをはじめ、部員自身で考案。学生による主体的な部の運営がアーチェリー部の特徴なのだと中村さんは言います。

 「監督やコーチに言われた通り練習するのではなく、いま自分たちには何が必要かを考え、話し合い、選手目線でメニューをつくる、そんな『自由さ』がアーチェリー部らしさではないでしょうか。その半面、部員のレベルはさまざまなので全員が納得するメニューをとりまとめるのは大変な部分もあります。特に合宿時のメニューは悩むことも多いのですが、そういうときは、2021年に就任した山本博・特任コーチ(1984年ロサンゼルス五輪で銅メダル、2004年アテネ五輪で銀メダル)を含む4名のコーチに相談して進めます」

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リーグ戦の際に撮影した集合写真

 そんな中村さんは高校時代からアーチェリーに慣れ親しんできました。小学校まではサッカー、中学では剣道をやっていたという中村さん。なぜ高校でこのスポーツを始めたのでしょうか。

 「たまたま友人とアーチェリー部の見学に行ったときに、『すごくかっこいい!』と思ったんです。70メートルも先にある的を狙って矢を射ち、バシッと刺さるのがもう衝撃的で。自分もやってみたいと思って入部し、ほどなくして競技会にも出るようなりました」

 アーチェリーは基本的に個人競技。団体戦もありますが、矢を射つときはあくまでも一人です。中村さんによると、試合中に孤独を感じることも多いとか。

 「自分を信じる力が必要というか、自分自身と向き合える人に合っているかもしれませんね。技術はもちろん大事ですが、やはりメンタルがいちばん大きいと思います。とにかく自己ベストを追い求めていくスポーツなので、練習中も自分にプレッシャーをかけ、正確なシューティングをひたすら繰り返す。地道ですが、それが成長への道だと思っています」

 練習を重ねて自己ベストを更新した時、また自分の思い描いた通りの射型(射つまでのフォーム)で狙いどおりに射つことができた時、このスポーツの醍醐味を感じると言います。

 「フォームはみんな同じに見えるかもしれませんが、競技者の視点で見ると人によって全く異なります。例えばポンドが強いと矢はより直線的に飛びますが、その分筋力が必要。ポンドを下げると弓は弧を描くようになりますが、そのほうが的中しやすくなります。クセも違えば、弦の張り方の強度(ポンド)も違うんです。いろいろ試しながら、自分に一番しっくりくる形を追求していきます」

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a 定期的に他大学と練習試合を行います b リーグ戦入れ替え戦の様子 c 新人戦には1年生6人が出場しました

 屋外の平坦な射場で行う、最もスタンダードな「ターゲットアーチェリー」(※)の競技シーズンは、4月の関東学生リーグ戦に始まり、10月の関東学生新人個人選手権大会まで。2024年は9月の全日本学生個人選手権大会(インカレ)で男子の宮本和秀選手が準優勝を果たしました。

 「いちばんの山場は6月の全日本学生王座決定戦です。各地区リーグの上位校(関東は5校)だけが出場できる、文字通り学生日本一を決める大会。2024年は男子が出場して9位という結果でした。男子はベスト4、女子はまず出場をめざして頑張っています」

 もっとも中村さんは、大会で優秀な記録を出すことだけがアーチェリーの楽しさではない、とも語ります。

 「主将として、部員たちが引退・卒業するときに大学生活を振り返って『アーチェリー部に参加してよかった』と思ってもらえるよう心がけています。経験の有無、調子の良し悪しに関係なく、いつも部員全員がアーチェリーを楽しめるような環境をつくりたいです。大会に出る、自己ベストを更新する、などはもちろん立派な目標ですが、ひとつの競技を4年間続けるだけでもすばらしいゴールだと思うんです。そうした一人ひとりの目標にちゃんと応えられる部活にしたいなと思っています。」

 他大学との交流も楽しみのひとつ。2024年は初めて、来日した台湾の国立体育大学のアーチェリー部員との合同練習が実現しました。

 「これまでもリーグ戦の前に関東の他大学との練習試合を行うことはありましたが、海外の大学とは初めて。レベルの高さ、射型の美しさに驚き、とてもいい経験になりました」

 今年もまもなく、夢の島公園アーチェリー場で関東学生リーグ戦が始まります。

 「アーチェリー部全員で出場をめざして頑張っていますので、応援よろしくお願いします!なお、部員は通年募集中です。興味のある方はぜひご連絡ください」

(※「ターゲットアーチェリー」はオリンピックでも採用されている競技。このほか、森や山など自然の中で行う「フィールドアーチェリー」、室内で行う「インドアアーチェリー」という競技もあります)

TOPICS

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アーチェリー練習場を改修

2024年3月、アーチェリー練習場の防寒設備工事が完了し、6月にはお披露目会が開催されました。これで寒い時期も集中して練習することが可能に!この設備は創部60周年事業として、OB・OG会会長の山本善政氏(株式会社ハードオフコーポレーション会長)より寄贈されました。

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台湾の大学生と交流

2024年9月、台湾から国立体育大学のアーチェリー部の皆さんが来日し、4日間の合同練習を行いました。両大学の混合チームによる団体戦のほか、登山や観光、パーティなども実施。言葉の壁を超えて楽しく交流することができました。これは、本学アーチェリー部の山本博特任コーチが、国立体育大学の邱柄伸学長およびアーチェリー部総監督の林政賢教授と厚い親交があることから実現したものです。

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年間の主な活動

  • 4月:関東学生男女リーグ戦
  • 6月:全日本学生王座決定戦
  • 8月:関東学生個人選手権大会
  • 9月:夏合宿、全日本学生個人選手権大会
  • 10月:関東学生新人個人選手権大会
  • 12月:関東学生インドア個人選手権大会
  • 1月:全日本学生インドア個人選手権大会

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