拓大ACTIVE! 拓殖大学課外活動 吹奏楽部

1964年に応援団から独立して誕生し、麗澤会のなかでも長い歴史を誇ります。今年6月には創部60周年式典を開催しました。今年は多くの新入部員を迎え、現在18人が在籍。毎冬の定期演奏会のほか、紅陵祭や国際フェスティバルなどの学内イベントを中心に活動中です。

部員全員が一致団結して演奏する楽しさをぜひ体感して!

 吹奏楽はトランペット、サクソフォーン、トロンボーン、ホルン、クラリネット、フルートといった金管・木管楽器およびパーカッション(打楽器全般)を中心に構成される音楽です。今年4月から主将を務める清田壱大(きよた・かずま)さん(デザイン学科3年)は、パーカッションを担当しています。

 「私は小学5年生のときに音楽、それも打楽器の楽しさに目覚めて、中学・高校では鍵盤打楽器(マリンバ、ビブラフォンなど)にのめり込みました。といっても部活やバンドには属さず、一人で音楽室に入り浸り、独学で練習していたんです」

 でも、大学に入ってからはみんなで演奏する楽しさを味わいたいと、1年生で吹奏楽部に入部。以来ずっとパーカッション担当です。もっとも、吹奏楽部の部員は、全員が清田さんのような長年の楽器経験者というわけではありません。

 「今年は1年生を中心に新しい部員がたくさん入ってくれたのですが、その4割ほどは未経験者で、中にはこういう楽器に初めて触れるという人もいました。管楽器は最初から音を出すのは難しいですけど、練習を重ねればちゃんと吹けるようになります。男女も関係ありません」

 そんな初心者も大歓迎の吹奏楽部。もちろん楽器は自分で所有していなくても問題ありません。また、初めは楽譜が読めなくても大丈夫だといいます。普段の練習では先輩や経験者が教えてくれるほか、演奏会などで指揮をお願いする外部の先生が指導してくれることも。

 「現在18人の部員は、八王子と文京でほぼ半々に分かれているため、練習は両キャンパスでそれぞれ週2回を目標に練習しています。そのほか、土曜日に合同練習会を行うこともあります」

 練習の成果を発表する場は、毎年冬に開催する定期演奏会および紅陵祭など学内イベントが中心。清田さんが、“今できる最高の演奏ができた”と振り返る今年の国際フェスティバルでは、みごと拓殖杯を受賞しました。さらに、箱根駅伝予選会の応援など、ほかの部活と連動する学外活動もあります。

 「今年6月は、創部60周年記念式典から国際フェスティバルまで間が1週間しかなく、とても大変でした。でも、国際フェスティバルではさらに演奏の完成度を上げられたし、なにより全員で楽しくやり遂げた、という意味で10点満点中8~9点はつけられるかなと思います」

画像
後列左から/大賀広暖さん(経営学科1年)、楢崎希さん(経済学科1年)、横溝丈さん(国際学科1年)、馬上翔さん(デザイン学科2年) 前列左から/大須賀海斗さん(機械システム工学科3年)、清田壱大さん(デザイン学科3年)、高畠治樹さん(外部講師)、大角有希乃さん(情報工学科1年)、伊藤大貴さん(国際学科1年)
画像
a 定期演奏会ではチアリーディング部の皆さんに協力いただき、フィナーレを迎えます  b 冬合宿での練習時 c 学生指揮による練習 d 今年度も国際フェスティバルで演奏を行いました e・f アメリカンフットボール部、野球部の応援で演奏した際の様子

 そんな吹奏楽部も、通常の活動が難しかったコロナ禍の時期を経て、部員が減少するなど厳しい状況を経験しました。今年度は清田さんともう一人を除き全員が新入部員、その過半数が1年生という構成です。そんなチームの主将として、清田さんは何をめざしているでしょうか。

 「コロナによる活動の中断もあり、さまざまな伝統の承継がうまくいっていないように感じます。今一度体制を整えて、以前は恒例だった合宿練習もいずれは復活させたいと思います。また、代々引き継がれてきた楽譜についても、部員の属人的な管理になってしまっているので、きちんと次の世代に残せる形を模索したいです」

 もちろん、部員を増やすことも目標のひとつ。すでにクラシックからアニメソングまで幅広く演奏していますが、楽器の奏者が増えればレパートリーはさらに広がります。

 「原則として、全員が希望通りの楽器を演奏できるようにしていることもあり、いまは若干偏りがあるのが現状です。たとえば、パーカッションは私一人しかいないため、いろいろな音の出せるドラムセットをもっぱら演奏していますが、打楽器はもっとたくさん種類があり、奏者のいない管楽器もまだあります」

 実は清田さんは小学生のとき、一度だけバンドでステージに上がってドラムをたたき、大失敗した経験が。それがトラウマになり、中学・高校ではずっと一人で練習してきたそうです。

 「でも、また仲間と演奏したいという気持ちはずっと心の底にありました。拓大に入った理由の一つは、麗澤会をはじめ学外活動が充実していること。ここでもう一度、大勢での演奏に挑戦しようと、一念発起して吹奏楽部に入りました。やはり、一致団結してひとつのことをやり遂げる楽しさは格別です。最初はバラバラだった合奏が、練習を重ねるうちに形になっていき、本番でビシっと決められたときの気持ちよさ、その達成感は言葉にできないほどすばらしいものです」

 最後に読者へメッセージをいただきました。

 「拓大で楽器を演奏できるクラブ・サークルは多くありません。「音楽が好き」「楽器に興味がある」という人はぜひ吹奏楽部を見学しにきてください!」

年間の主な活動

  • 6月:国際フェスティバル
  • 8・9月:強化練習
  • 10月:箱根駅伝予選会の応援
  • 11月:紅陵祭
  • 2月:定期演奏会

吹奏楽部の最新情報はコチラ!

拓殖大学課外活動ポータルサイト

学報TACTの記事を読む

Back number