コロナウイルスにより
社会が大きく変わってから3年。
思い描く「幸せ」への価値観は
時代と共に変化しましたか?
先生たちに、それぞれの「幸せ」を
聞いてみました。
Vol. 05
外国語学部 教授 河原 清志
世の中の人たちは、一生懸命努力して何かを成し遂げた時や壁を乗り越えた時、人との絆を得られると、幸せを感じます。人生でとても大切なことです。しかし、得ようと思っても得られないことや、努力が報われない、孤立してしまうことなど、人生は不条理に満ちていて、苦しい思いをすることもたくさんあります。両者にどう折り合いをつけられるか、これが人生で最大の難しい問題のひとつです。納得のいく状態になるまで自分の内面に徹底的に向き合い、自分の中で納得のいく状態に心を導けた時が、「幸せ」であると言えるのかもしれません。つまり、心が整って落ち着いている状態が「幸せ」と言えます。難しい書き方になるかもしれませんが、世間的な「幸せ」を手放せた時に、本当の意味で「幸せ」になれると思います。
担当科目は「通訳英語Ⅰ、Ⅱ」「翻訳英語Ⅰ、Ⅱ」「英語コミュニケーション特論Ⅰ(コミュニケーション論)」。著書に『ビジュアル英語リスニング リスニングを<見える化>するための45のカギ』、『翻訳等価再考―翻訳の言語・社会・思想』などがある。
通訳翻訳が専門ですが、スピリチュアルケアを研究し、苦しみや痛みを抱える方々に対してケアを臨床現場で実践しています。
日本を含む世界の聖地を巡るのが好きで、よく訪れています。ヒンズーの寺院がたくさんあるバリ島では、偶然ホテルの運転手さんと仲良くなり、個人的に島を案内してもらいました。お礼をお渡ししたら自宅にあるお堂の修繕に当ててくれたそうです。現地の人との思いがけない経験は、温かいエネルギーの交換をしているようで幸せを感じます。