Profile
東京都出身。2001年、英米語学科卒業後、拓殖大学大学院言語教育研究科博士前期課程修了。修士(英語教育学)。株式会社英語自在、NPO法人早期英語教育研究会(EEYC)の代表を務める。2006年に文京区にて親子英語サークルを主宰。2013年に「SUNNY BUNNYバイリンガル育成スクール」を設立した。ほかにも直営校として子ども英語教室「英語自在」を都内に4教室、フランチャイズとして全国に11教室、合計15教室を展開している。
「SUNNY BUNNYバイリンガル育成スクール」、子ども英語教室「英語自在」を立ち上げ、代表を務めています。グループ全体で全国に15教室あり、2歳から12歳の、最大600名ほどの子どもたちに通っていただいています。
私が英語教育で大切にしていることは、「人間力」と「思いやり」です。というのも、海外に行けば英語が話せることは当然なので、人格が伴わないと世界で通用する人間にはなれません。英語が話せるようになるとやめてしまうお子さんもいますが、長い目で見て育てることが重要だと考えています。講師の指導やカリキュラムの改良、講演会など、日々取り組んでいることはたくさんありますが、私は「英語教育オタク」なので、365日、ずっと楽しいと思いながら仕事をしています。
学生時代は、特にお世話になった先生が2人います。
ひとりは、大学院で教えていただいた故・若林俊輔先生。先生の教えでいちばん衝撃を受けたのは、「100を知って1を教える」ということです。たとえば、英語の「曜日」について教えるには、その言葉の成り立ちとなる北欧神話についても知らなければならないと。一見、英語教育とは関係ないと思うことでも、つながっていることがある。知識の奥深さや面白さを学び、世界が広がった体験でした。
もうひとりは、合氣道部の外部顧問をしていた故・寺田精之先生。合氣道家の塩田剛三先生が創設した流派「養神館」を鍛錬しながら、目上の人との接し方や、礼儀、謙虚さなども学びました。厳しい部活でしたが、当時、生意気で何にもわかってない子どもだった自分が変われたのは、合氣道部のおかげといっても過言ではありません。
英語の先生になることは小学生の頃からの夢でしたが、いち先生としてだけではなく自らスクールを立ち上げようと思ったのは、この2人の先生との出会いがあったからです。広い視野で物事を見ることができるようになり、「日本に貢献できる人になる」という思いが芽生えました。




大きな成長となったイギリスやフランスへの留学
大学時代のイギリスとフランスへの短期留学も大きな経験となりました。大学の研修プログラムで行ったイギリスでは、得意だと思っていた英語が全然通じず、ようやく終盤というところでホストファミリーと話せるようになりました。次に大学の奨学金で訪れたフランス留学でも、フランス語がほとんど分からずに苦労しましたが、その分懸命に英語で伝えようとしたことで、思いがけず英語がすごく話せるようになって帰ってきました。
その後、自力で手配し、オーストラリアへも留学に行きましたが、それまでの2回の留学経験のおかげで現地の人とたくさん話せるようになりました。英語力はそれほど変わっていなかったと思うのですが、「ちゃんと話さなければならない」という気持ちではなく、「わかる言葉で伝えてしまえばいいんだ」と、考え方が変わったのだと思います。
在学生の皆さんには、大学を最大限活用して、気になることは全部やってみてほしいです。家にいないで、大学にいたほうがいい。私は当時、休日もずっと図書館にいました。学食もおいしいので、大学に長くいることが多かったです。奨学金や留学についても、興味があれば調べて挑戦してみてほしいです。学生を応援したいと思っている大人もたくさんいるので、きちんと見つけて出会ってほしいですね。



教えて!1問1答
- 愛読書は何ですか?
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若林俊輔『英語の素朴な疑問に答える36章』(研究社、2018年)
「英語にはなぜ大文字と小文字があるのか」「なぜdoを付けると疑問文になるのか」など、素朴な疑問に答えてくれます。英語に興味がない人も楽しめる、知識が広がる一冊です。
- 愛用アイテムは?
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アロマオイル、アロマワックス
いつも鞄の中に入れて持ち歩いて、塗りながら手のマッサージをしたり、集中力を高めたい講演会の前などに使ったりします。髪も顔も保湿できるので、重宝しています。
(アロマワックス)organic wax serum(bojico bojico melissa 18g)
(アロマオイル)I fragrance Aries《牡羊座》