Graduates’ Journeys

拓大生の未来

世にないものを生み出す、ものづくりの仕事に喜びを感じる日々。

画像

株式会社ミマキエンジニアリング

大日方 海 さん OBINATA Kai

Profile

長野県出身。2019年、機械システム工学科卒業。現在は長野県上田市にある株式会社ミマキエンジニアリングでプリンターなど、新機種の設計・開発プロジェクトに携わっている。大学在学中はアーチェリー部に所属。卒業後は母校・上田西高校アーチェリー部のコーチも務めた。

 私は、産業用プリンターを製造・販売するミマキエンジニアリングで働いています。一般的な家庭用ではなく、たとえば看板や布などに印刷する特殊なプリンターを製造している会社です。設計に携わる身として、幅広い工業知識を身につけたいという強い思いがあり、入社しました。

 現在は、新機種の設計・開発に携わっています。まだ世にないものを生み出すことが求められる環境で、「こんな製品があったら面白い」というアイデアが認められ、世に出る瞬間に喜びややりがいを感じます。まだ世にないものを生み出すことが求められる環境で、「こんな製品があったら面白い」というアイデアが認められ、世に出る瞬間に喜びややりがいを感じます。
一方で苦労するのは、開発には終わりがないこと。気づけば1日が終わっているということもしばしばあります。それでも、「誰も思いつかなかった革新的なものを作りたい」という思いで日々頑張っています。

 拓殖大学の機械システム工学科へ入学したのは、ものづくりに携わる仕事に就きたかったから。そして、高校時代に始めたアーチェリーを続けたいと考えており、関東大学リーグの1部に所属している拓殖大学アーチェリー部に入りたいと思ったことも、大きな理由のひとつでした。大学時代は授業かアーチェリーか、というくらい両方に打ち込んでいました。特に、部活動では、関東リーグ戦の上位5大学のみが出場できる全日本学生アーチェリー王座決定戦での団体優勝を目標に取り組みました。私は団体メンバーには入れませんでしたが、コーチ枠として4位入賞できたことは良い思い出です。

 部員の結束がより一層強まるイベントは合宿。1~2年時は千葉の合宿所に行っていたのですが、近くに海があるので、遊びすぎてしまうことも(笑)。そこで、私が主将になった3年時に、行先を長野県の山奥に変更しました。実は、その合宿所の息子さんが私たちをきっかけにアーチェリーを始め、現在では拓殖大学に進学しアーチェリー部に所属しています。

 普段は週5日練習があり、いつも遅い時間まで練習していたので、ほぼ毎日、仲間に会っていました。そのため卒業した今でも、同期や先輩、後輩とよく連絡を取りあうほどです。

画像
画像
全日本学生アーチェリー王座決定戦で4位入賞した時の写真
画像

今しかできないことを経験してほしい

 大学の授業で印象に残っているのは、工場での実習です。拓殖大学には充実した実験実習工場があり、そこで半期にわたって学びました。ここで得た加工の基本知識は、今でも役立っていると感じます。工場には常駐の先生がいて、授業以外でも気軽に訪ねられる環境でした。「こんなものを作りたい」と相談すると、先生が作り方を教えてくれます。自分専用のアーチェリーの部品を作ったり、部員からオーダーを受けて製作したりした経験は、創造力や技術を高めるきっかけになりましたね。

 また、授業以外では学報TACTの表紙を務めさせていただいたり、紅陵祭の「ミス・ミスターコンテスト」で準ミスター拓大に選んでいただいたりもしました。これまでそのような大勢の前に立つ経験をしたことがなかったので、とても楽しい思い出です。

 大学時代の4年間をほぼアーチェリーに捧げましたが、当時を振り返ってみると、もっとうまく時間を使えたのではと思うこともあります。だからこそ、今大学に通っている皆さんには、存分に時間を使い、学生時代にしかできないことを経験してほしい。家の外に出て、さまざまな経験をしてほしいと思います。

画像
大日方さんがモデルとなった『TACT』(2017年5月)の表紙
画像
機械システム工学科の仲間たちと休日にBBQをした際の1枚
画像
画像
菅平の合宿所でアーチェリー部の部員向けにセミナーを行いました
画像
教えて!1問1答
愛読書は何ですか?

ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳『サピエンス全史 上・下』(河出書房新社、2016年)

何度も読み返しているお気に入りの一冊です。大昔から現在に至るまでの人類の歴史を新たな視点で解説しており、歴史書が苦手な人にもおすすめです。

画像
休日の過ごし方は?

友人とオフロードバイクで山を走っています。

地元・長野県上田市の真田町にある山道や林道など、穴場スポットを探検して、リフレッシュしています。

画像

関連記事 Related articles